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脳腫瘍各論(1)下垂体腫瘍

下垂体腺腫 pituitary adenoma
全脳腫瘍の約16%を占める良性腫瘍。成人で多く40代でピークが見られる。


<病理>



  1. トルコ鞍を圧迫するように拡大し鞍隔膜を圧迫する

  2. 第3脳室を上方に押し上げる

  3. 側方伸展により、海綿静脈洞に侵入


<分類>


1.分泌性腫瘍(機能性腫瘍 functioning adenoma)



  1. PRH産生腺腫(30%)

  2. GH産生腺腫(20%)

  3. ACTH産生腺腫(5%)


2.非分泌性腫瘍(非機能性腫瘍 non-functioning adenoma)(40%)


<臨床症状>
分泌性腫瘍⇒ホルモン過剰症
非分泌性腫瘍⇒
 汎下垂体機能低下症(圧迫により分泌能低下)
 両耳側半盲;直上視交叉圧迫による視野狭窄


‐PRH産生腺腫‐
女性は男性の8倍の頻度でみられる。
女性:無月経、乳汁分泌過剰症候群
男性:男性ホルモン機能低下症(∵PRHが抑制)血中濃度(正常値30ng/ml)
>300mg/ml(血中濃度で大きさを大まかに把握できる)
<200mg/ml ⇒microadenomaが多い
 (注) 薬剤性高PRH血症87%


-GH産生腺腫-(内科参照)


‐ACTH産生腺腫‐



  1. Cushing disease
    証明:Selective venous samplingにて左右海綿静脈洞差、末梢血とのACTH濃度差を検討。

  2. Nelson syndrom(色素沈着が著明な両副腎皮質摘出後に見られる二次的ACTH過剰産生)がみられることもある。


<鑑別診断>
①鑑別を要する疾患 :いずれも典型的両耳側半盲は少ない



  1. 頭蓋咽頭腫・・・小児に好発トルコ鞍の平皿状

  2. 髄膜腫・・・視症状で発症

  3. 視交叉グリオーマ・・・小児に好発、トルコ鞍J字状

  4. 脳動脈瘤


②検査


  • 単純XP:double floor 、ballooning

  • CT:低吸収、増強効果。microadenomaには有効でない。

  • MRI:最も有用(microadenomaにも有効)。一般に腺腫はT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号。増強効果。非分泌腺腫・GH産生腺腫:T1低信号、増強効果顕著。

    <治療>



    1. 経蝶形骨洞腫瘍摘出手術 Hardy's operation

    2. ホルモン補充療法:
      ①PRH産生腫瘍→ブロモクリプチン
      ②非分泌性腺腫→各種ホルモン補充

    3. 放射線治療:巨大腺腫、再発例。γ‐ナイフも適応


    下垂体卒中について
     術前に下垂体腺腫が急激に腫瘍内出血、くも膜下出血を起こす場合がある。



    1. 突然の頭痛、嘔吐、視力障害、意識障害を起こす

    2. 発症する約半数は下垂体腫瘍

    3. 緊急手術の適応



  • 画像所見 putuitary adenoma MRI画像 造影剤を用いた画像の冠状断像a.および矢状断像b. c.はダイナミックMRIによる画像(造影剤の急速注入下に時間経過とともにMRIを連続して撮影) pituitary adenoma
    参考:Neuroinfo Jpan; http://square.umin.ac.jp/neuroinf/index.html
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